<先天性障害>妊婦の葉酸不足リスク改善せず-毎日新聞記事より

<先天性障害>妊婦の葉酸不足リスク改善せず 学会が声明
7/11(火) 19:14配信 毎日新聞
妊婦の葉酸不足でリスクが高まる先天性の障害について、
2000年に厚生省(現厚生労働省)が都道府県などに通知で摂取を推奨して以降も発症率が改善していない。
日本先天異常学会はサプリメント(栄養補助食品)での葉酸摂取を呼びかける声明をまとめ、関係学会に周知への協力を求めている。

葉酸はビタミンBの一種で緑黄色野菜や果物などに含まれる。

妊娠初期に不足すると胎児の脳や脊髄(せきずい)の発育に影響し、
運動機能や知覚がまひする二分脊椎症などになる恐れがある。

食事からの摂取では十分ではない場合があり、
00年の厚生省通知は「葉酸の摂取で全てを防げるわけではない」とした上で、
妊娠の1カ月前から妊娠3カ月までバランスの取れた食事に加え、
サプリメントで1日0.4ミリグラムの葉酸を取ることを推奨した。

しかし、同年以降、発症率は出産1万人当たり5~6人で推移している。
年間500~600人が発症している計算になる。

熱田リハビリテーション病院(名古屋市)の近藤厚生副院長らの調査では、
01~12年に出産した女性で葉酸サプリメントを取っていたのは23%。
二分脊椎の子を出産した女性では10%と低かった。

近藤副院長は「海外では小麦粉などの穀類に葉酸を添加する国が約80あり、
二分脊椎などの障害が3~5割減ったという報告も出ている」と指摘する。

先天異常学会の大谷浩理事長は「葉酸の重要性が広く認識されていない。
学校教育で妊娠中の栄養摂取の大切さが伝えられるようにするべきだ」と話す。
【下桐実雅子】

 

葉酸サプリを摂取されている方の目的は、
“妊娠しやすい体づくり”という場合が多いようです。

それはそれでひとつの正解ですが、
答え・・・というか、目的はひとつではないことがよくあります。

もうひとつの答えは、胎児の先天性異常というリスクを回避すること。

厚労省としては、
妊娠1ヶ月前から妊娠3ヶ月ころまでの葉酸摂取を推奨していますが、
これは、この時点で特に葉酸が必要となることをあらわしています。

妊娠を計画している方も妊娠が分かった方も、
バランスのとれた食事と葉酸の摂取を心がけましょう。

既婚女性の3人に1人「不妊で悩んだ経験あり」

既婚女性の3人に1人「不妊で悩んだ経験あり」
TBS系(JNN) 6/9(金) 5:50配信

妊娠を希望しながら子どもができない「不妊」で悩んだ経験がある人が、
結婚している女性では3人に1人だったことが、
製薬会社の調査でわかりました。

製薬会社の「メルクセローノ」が全国の20代から40代の結婚している男女およそ1万5000人を対象に、
「不妊」についてインターネットで意識調査をしたところ、
「悩んだ経験がある」という人は、
女性ではおよそ3人に1人、男性では4人に1人にのぼりました。

また、不妊治療の経験がある男女600人を対象にした調査では、
初めての受診に「1人で行った」という女性がおよそ7割だったのに対し、
男性の場合、「パートナーと行った」人が8割以上でした。

不妊を自覚しながら、すぐに病院へ行かなかった理由としては、
男女ともに「自然に任せたかった」が最も多く、
次いで、女性は「費用がかかる」、
男性は「自分が不妊だと認めたくなかった」でした。

 

男女ともに不妊に悩んでいる人は多いものの、
病院に行くのをためらってしまうという結果は、よく分かります。

ただ、時間だけが経過してしまうのは、
気持ちが焦るばかりで、それがよい結果につながることはありません。

結婚自体に適齢期はないけれど、
妊娠や出産(特に初産)に関しては、適齢期があることは確かです。

また、
一人目はあまり考えずに授かった!という方でも、
二人目がなかなか授からない・・・というケースも見受けられます。

もし、病院に行くのが“まだ”ハードル高いなぁ・・と考えているのなら、
葉酸サプリを半年間使ってみる!といったアクションを起こすことも大事だと思います。